[OSM-ja] 国土数値情報の利用に際して

(Orkney)Toru Mori moritoru @ orkney.co.jp
2008年 3月 24日 (月) 10:38:59 GMT


皆様
森亮です。

年度末仕事に忙殺され、ちょっとレスが遅れ気味ですみません。

国土数値情報は運用としては測量法の対象外になっていますが、数値地図など国土
地理院が刊行しているデータは、ガッチリと測量法に基づいて、運用されています。

で、日本は道路大国なので、やはり数値地図25000シリーズを何らかの形で流用で
きないと本当にしんどいと思います。(この辺は、地図屋出身の私なので、苦労だ
けが身にしみていて...チャレンジする心を失っているのかもしれませんが)

OSMで数値地図を使用する承認申請(30条)をどう出すか、ということを考えるの
は有益だと思います。

紙地図の時代は、30条は地形図をベースにして、新しく地図をトレースして作成す
る行為が一般的でしたが、デジタルの時代への変更の中で、地理院の運用は徐々に
変化してきています。

現在、数値地図をベースに、なんらかの「地図データ」を製品化することは可能で、
30条の仕様承認もおります。単なるデータ変換だけではダメですが、独自の編集情
報を付加することで、一般にはOKとなります。

そしてできあがった「編集成果物」をどのように配布するかどうかは、地理院は特
に関知しません。

...とすると、OSMで数値地図を使って、編集成果物を作成すれば、それは自由
に配布できるのか、というとここからが微妙になってきます。

地理院の測量成果を使用して作成された成果品(この場合はOSMの地図)を第三者
が利用する際には、その都度同じように測量成果の使用承認申請を必要とするかも
しれません。これでは、OSMの主旨を外れてしまうことになります。

”かもしれません”、と書くのは、今まで必要とすると言う見解と、それは不要と
する見解の両方を体験しているからです。その違いがどこにあるのかは、正直よく
わかりません。

わからない場合は、国土地理院に相談することもよく行われていますが、その場合
は、事前に相談内容を十分に練らないと、結果がNGの場合は、あとがないので辛い
です...


ちょっと、とりとめもない見解で恐縮ですが、引き続き私も考えたいと思っていま
す。


"tatata tatata" <tatata7 @ gmail.com> wrote:
> とあり、さらに先ほど森さんのブログを拝見して数値地図を使ったほうがいい
> のかなと思い、国土地理院の承認申請を読んでいたのですが、国土数値情報と
> 違いハードルが高くて無理そうでした。道路の情報が取れるかなと思ったので
> すが...





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