[OSM-ja] 地理空間情報の二次 利用促進に関するガイドライン素案に関するご意見募集

S.Higashi s_higash @ mua.biglobe.ne.jp
2010年 8月 16日 (月) 18:26:13 BST


東です。

> 参考:ガイドラインの制定状況に関する政府の url
> 資料1−3がそのガイドラインです。
> http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/sokuitiri/wg/gis/dai2/gijisidai.html

関さん、情報提供ありがとうございます。

地理情報システムワーキンググループによる二次利用促進の方針に強く賛同します。
その上で思うところをいくつか挙げさせて頂きます。
尚、これは誰と意見交換した訳でもなく、あくまで個人的な意見です。

1.著作権等の知的財産権について
著作権を主張しない場合には、共通言語としてそれを示す明示的な利用ライセンス等があると
二次利用がスムーズに進むのではないでしょうか。
文化庁が自由利用マーク[1]を提唱していますが現状、普及しているとは言いがたい状況です。
米国では政府の保有するデータを「パブリックドメイン」で公開する場合があるようですが
日本国内ではこの「パブリックドメイン」の考えは国内著作権法との整合性が
まだ十分にすり合わせされていない状況と聞き及びます。
著作権者本人が二次利用を推進したい場合に宣言できる利用ライセンスを
法律専門家を交えてこの機にご検討頂ければ幸いです。
素人の言葉で言えば
「私が作成した地理データや画像に著作権が発生しているかもしれませんが、私はこれを
目的を問わず(用途限定もあり得る)許可なしに自由に使ってもらって構いません」
といったライセンスです。
尚、OSMのライセンス(CCあるいはODbL)をおしつける意図はありません。

2.データの規格や提供プロトコルについて
二次利用促進には相互流通可能なデータ規格やプロトコルで提供されることが重要と考えます。
もちろん、生データを提供して頂くことは、それだけで大変有意義なことですが
社会全体での相互流通を活性化させるには(少なくとも現時点で)標準的なデータ規格や
プロトコルにできるだけ準拠することが望ましいと思われます。
従来より国土計画局による「地理情報共用Webシステム 標準インタフェースガイドライン[2]」
といった標準化が推進されていますが、今後とも一層の標準化とともに
次世代の規格等の研究推進を期待します。
それと、以下は地理データに限定される話ではないのですが
データ提供に際しては、全省庁統一的なガイドラインとして頂けると
なおさら有意義なものになるかと思います。
他省庁では割と普通にPDF形式、ひどい場合は画像形式で統計データ等が公開される場合がありますが
せめていったんデータ化したものは個人情報等機微な情報を除き、(csv形式等で)生データとして
提供して頂けると多方面での二次利用が推進されるかと思います。

[1] http://www.bunka.go.jp/chosakuken/riyoumark.html
[2] http://mapgateway.gis.go.jp/WMSGateway/help/guideline/kyouyouWEB.html




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