[OSM-ja] highway = service について

Ryosuke Amano r-amano @ dp.u-netsurf.ne.jp
2016年 10月 11日 (火) 16:17:51 UTC


横浜のあまのです。

根本の定義が欧米の考え方をベースにしているので、
日本の現状に照らし合わせた時に悩みますね。

living_Street
本来は、幹線道路に区切られた住宅地内にアクセスする道路と
その住宅地内の道路で、幹線道路から住宅地内への出入りする
地点に障害物や凸凹を設け、さらに住宅地内は速度が出ないよう、
わざと屈曲させたり、関係者以外入っても無意味なように行き止まり
にしたりさせている道路のことを指すと考えています。
使用するのはもちろんこの住宅地内に用のあるクルマのみです。

日本でこれに該当する道路は極めて少なく、明確にわかるのは、
高級住宅街にあるクルドサックや緑道と一体化した居住者用道路、
あと強いて言えば大規模な団地・ニュータウンの歩車分離された
環境下での、居住棟前にアクセスする道路、ぐらいしか対象が無いの
ではないかと思っています。

野方さんが示された兵庫県の「ゾーン30」も主旨は同じだと思いますが
指定されている道路の中には、residentialやunclassifiedの性格を
持つ道路もあると思われ、一概に賛成とは言い切れないと思ってます。

highway=service; service=alley
これは自分でも使用しつつ、highway=serviceは基本的に私道を表すタグ
だよなぁ、と違和感を抱いています。
使用する箇所は、本来の路地の他、幅員1.7m未満の歩行者・二輪車しか
通れない舗装路です。往々にして農業水路や小河川の上に蓋がけしたり、
山道同然の未舗装路を、利便を図るためにそのまま簡易舗装をしたりする
ことでできています。これらの水路や山道の多くは、公図上では赤道・青道
または二線引きで、法定外公共物としていわゆる公有地であるので、
私道ではありません。とはいえ、乗用車が楽々すれ違える幅員の道路と
これらの道路を同じresidentialで扱うのも乱暴かと思い、分けています。

東京多摩南部から横浜にかけての多摩丘陵地域内では、古くからの人から
こんな言葉を聴いた事があります。
・9尺道(≒幅員2.7m):馬車が通れる道 →乗用車サイズの道
・6尺道(≒幅員1.8m):馬が通れる道  →軽自動車なら通れる道
・3尺道(≒幅員0.9m):人が通れる道 →原付・小型二輪なら何とか通れる道
これらの道がそのままの幅員で宅地化された所も多く、unclassifiedと
residentialだけで片付けるにはちょっと無理があると考えています。

あまの




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