[OSM-ja] LWNにOSMライセンスの話題
Hiroshi Miura
miurahr @ acm.org
2008年 10月 28日 (火) 00:55:19 GMT
三浦です。
Linux Weekly News: LWNに
ライセンスの話題が出ています。
http://lwn.net/SubscriberLink/304218/6d2966e89039971e/
この記事は英語ですが、現在のクリエイティブコモンズでは、
著作権法を根拠にしているために、問題があるという指摘が
掲載されています。
著作権では、事実についてはその保護がされません。
例としては、新聞の訃報情報については、転載が許されます。
地図データも、事実データといえるので、保護の根拠として著作権や
クリエーターの権利をもちいるのは、弱いというのです。
それに対して、OSMでは、Open Database License というのを
考えています。これは、契約法に基づくライセンスです。
これによってデータベースを保護できます。
一方、OSSやフリーソフトウエアでは、契約を避けてきました。
再頒布やイノベーションに対し、契約というのは相対のもので、
個々人や法人を特定して結ぶという法律上のルールが、
足かせになります。
このような議論がさらに詳細に掲載されています。
メンバーのいろんな意見がうまく集約されているので、
ライセンスについて学ぶにはいいでしょう。
ただ、法律やライセンスの歴史、著作権の概念などの
基礎知識がない場合は、英語だというだけでなくて、
難しいかもしれませんね。
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HIroshi Miura
NTT DATA Corp. and IPA OSS center
(株)NTTデータ /(独)情報処理推進機構
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