[OSM-ja] オルソ化空中写真の利用

Shun N. Watanabe shunw @ ics.uci.edu
2009年 9月 29日 (火) 23:28:10 BST


nazotoko の渡邊です。

On Tuesday 29 September 2009 06:41:23 Mage Whopper wrote:
>> オールド・ジオグラファーは
>> 旧日本測地系:Tokyo(例 EPSG:4301)
>> 世界測地系(新日本測地系):JGD2000(例 EPSG:4612)
>> 世界測地系:WGS84(例 EPSG:4326)
> >すみません、ちょっと脱線してしまいました。
>
> いえ、大変興味深いです。
> この辺りの難しい話は全く理解していないので。
> 良くわかってないのに日本語の解説がフリーでは転がってなくて
> 英語を読んでみた物のますます訳が分からなくなって
> そのまま放置な感じで生きてます。

フリーではないのですが、この辺は理科年表に全部書いてあったので、
興味があればどうぞ。bboxの緯度が先か経度が先かは書いてないですけど。

とりあえず、何が違うかをちょっとだけ。
この3つは基本的には、地球の形どう近似するかの違いによって緯度と経度が違ってくる問題で、
ITRF94 のような地球の形がどうであってもいい3次元直交座標系の上では、同じ数値をさすものです。

旧日本測地系は、1841年のベッセル楕円体
JGD2000 (理科年表には、日本測地系2000とあります)は、1979年のGRS-80、
WGS-84は、これがそのまま楕円体モデルの名前で、1986年。
GRS-80とWGS-84は、赤道半径は全く同じで、偏平率が9桁目でやっと1ほど違うのみです。
なんで2002年に古い方のモデルを採用したかは知りませんが、世界の多くの測量機関は
GRS-80を採用しているようです。

この2000という数字は意味があって、’国際天文学会が2000年に天球の座標系を固定したのに従い、
測地学側でも国際的に北や緯度経度を固定し定め直しています。
とはいえ、これも旧日本測地系とは大幅に違っても、WGS84系とは大して違いません。

さらに2004年以降のWGS84系は、楕円体ではなくEGM96 ジオイドモデルを採用しているそうです。
これも高度方向以外は、微々たる差でしかありません。

だから、新日本測地系はローカルと言うより、本当に国際基準に徹底的に合わせたもので、
国際系とか世界座標系と呼ぶにふさわしいが、座標原点が東京にあることだけがローカル。
でも地表を三角測量するためには、どうしても地表に原点がいります。
他の国でも独自に原点を置いているはずです。

基本的に衛星によって測位するWGS84系は、地球の重心だけが原点なので、それも世界測地系とか
全地球測地系と呼ぶにふさわしいが、ちょっとした基準の差が一人歩きしているところ。

 Shun N. Watanabe




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