[OSM-ja] 大山ケーブルを追加しました
Shun N. Watanabe
shunw @ ics.uci.edu
2010年 1月 5日 (火) 22:47:48 GMT
nazotoko の渡邊です。
On Tuesday 05 January 2010 06:46:10 S.Higashi wrote:
> 東です。
On Monday 04 January 2010 05:23:53 ribbon wrote:
> > 2) 伊勢原から大山ケーブルまでのバス停を全部追加しました。
> > これは、M-241で、ポイントを取得する機能を使い、あらかじめ調べて
> > おいた、神奈川交通のWebにあった、バス停一覧名と突き合わせて記入しています。
> > バス停の確認は、走行中に、バス停一覧にチェックしていきました。
> > バス停名は公開情報だし、バス停一覧には地図情報は含まれていないし、
> > 問題ないですよね。OSM的に。
公開情報というのは、「自由に使って良い情報」と全く違う意味です。
テレビ番組は公開されてますが、録画して配信したら罰せられますよね。
初めから疑ってかかった方がいいです。
> 国内法である著作権の観点からは「おそらく」問題ないと思います。
> 理由は「バス停一覧」は独創性の認められる著作物とは考えにくいからです。
どうでしょうね。バス停の一覧がどのように公開されているのかしらないですが、
読みやすいように意味のある並びの表になっていたりすると、これは立派に著作物です。
人が読みやすいように表を作ったことに創造性を認められます。
同じ理由で地図の図には創造性を認められます。
データブックや辞書も同じです。
データベースなどに著作権が認められない理由は、大抵の場合、整理されて並べられてなく、
利用者が整理する使い方をするからです。
> また、利用したのは「バス停一覧」そのものではなく、そこに書かれたバス停の名前
> を転記しただけなので、転載、複製、引用にもあたらないと思います。
私は、「バス停一覧」は著作物と考えるので、引用と思います。
引用は引用元を示したら、著作者の許可を取らなくても利用可能です。
引用先は引用元の派生著作物とはなりません。
これは著作権法および著作権条約により認められています。
ただし全部引用は不可です。
> ただし、例えばこのOSMデータを元にあなたが商用サービスを始め、
> その際にバス会社のサイトの情報を書きうつした、と明言した場合には
> (一般的に)バス会社はあまり良い気持ちではないとは思います。
> 極端な例かもしれませんが、利用状況によっては
> ひとこと断った方が良い場合もあるかと思います。
これは気持ちとかの問題と言うより、
著作権以外に、商標権、特許、契約事項などに利用の制限がないか気を配ったほうがいいと
言うことです。
著作権法が引用を許したとしても、利用規約に「引用不可」とされては引用もできません。
著作権以外は自然発生権利では無いので、同じページのどこかには利用規約に同意しろと
書いてあるとは思います。
本当に書いてない場合は、著作権法だけ守っていれば、仮に裁判沙汰になったとしても
勝てます。
裁判なんていやだともうなら、直接聞きにいって、はっきり許可をもらうのが一番です。
> OSMのライセンスの観点からは、当事者はOSMFになるかと思います。
> OSMFの考え方は
> http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Ja:Copyright
> http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Ja:Legal_FAQ
> あたりが参考になると思いますが
いいえ。OSMFはソース側のデータの権利侵害の問題には一切関わりません。
仮にバス会社が権利侵害の申し立てをすると、
被告に当たるのは侵害を行った貢献者になります。
OSMの他のユーザーはとりあえず問題解決まで、問題のデータの削除はしてくれるとおもいますが、
損害賠償などに応じなければならないのは、侵害を行った貢献者になります。
OSMFは、OpenStreetMap のライセンスに違反している企業などを訴えるときに
原告になるだけです。
> 正式に問い合わせた結果、OKをもらった場合は検証可能性の観点より
> source=○○バスのサイト
> という記述をすることがOSM的には推奨されます。
> そうするとその派生物にも表記の継承が必要になり。。。
それは契約しだいじゃないでしょうかね。
積極的に協力してくれるバス会社なら、
timetable=http://xxxx/yyy.html
routing=...
とかもつけてくれとか、
「むしろ書き方を教えてくれ。路線変更したら自社で書き直すから。」
とかいってくれるとおもいますよ。
OpenStreetMap は事実ならば宣伝するのは構いません。
嘘や過大広告はだめですが。
Shun N. Watanabe
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