[OSM-ja] スロープのマップ方法

S.Higashi s_higash @ mua.biglobe.ne.jp
2010年 7月 7日 (水) 05:06:33 BST


東です。

斜面の表現にはrampとslopeがあり
もともとは以下のようなニュアンスで使われるようです。
ramp:(高さの違う二面を結ぶ)斜面、高速道路の入り口など
slope:(単なる)斜面、丘、ゲレンデ、屋根など

公共施設の入り口などにある車椅子用のなだらかな斜面を
日本語ではスロープと呼びたくなりますが、
車椅子向けに斜度を抑制するものと考えると
英語的にはランプのほうが意味が近いようです。


OSMのタグとしては提案中のものが多く、確定はしていないのですが
ドイツを中心に行われている車椅子用経路案内プロジェクトでは
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Wheelchair_routing

◆歩道と車道の段差(ノード)を表現する場合(車椅子自力通行には3cm以下が推奨)
amenity=sloped_curb
sloped_curb=*(cm)
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Proposed_features/sloped_curb

◆建物の入り口/出口などにある緩やかな車椅子用の斜面を表現する場合
highway=footway
incline=*(斜度)
wheelchair=yes
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Key:incline

というタグ付けが推奨されています。

これとは別に階段のフィーチャの一部としてrampタグが提案されています。
ramp:wheelchair=yes
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Proposed_features/Steps_features

話を戻して

> 段差のある階段の脇などに、スロープがある場合があります。
> 車いすが通れるような。

ということであれば、個人的な結論としては
<階段と斜面が一体化している場合>
highway=steps
ramp:wheelchair=yes

<階段と斜面が分離している場合>
highway=steps
と
highway=footway
ramp:wheelchair=yes

という感じかなと思います。

また

> # limitedの使いみちがよく分かりませんが

車椅子マーク表示があるけど、中が狭くて車椅子で用を足すのが難しいトイレなどで
amenity=toilets
wheelchair=limited
という使い方をします。

結構重要な指摘ポイントだったりします。




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