[OSM-ja] 国土計画局森林データのタグ付けについて(改めて)
Tomomichi Hayakawa
tom.hayakawa @ gmail.com
2010年 6月 5日 (土) 17:16:26 BST
Tomです。
国土計画局の森林データのインポートは徐々に行われていまして、
そのタグ付けについて、以前にも話題に上がっていましたが、
僕的にも気になるところがありますので、改めてスレ立てます。
国土計画局のデータで、森林関係のデータは、主に、以下のデータかと思われます。
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# 森林地域データ
(森林地域とは、森林の土地として利用すべき土地があり、林業の振興又は森林の有する諸機能の維持増進を図る必要がある地域であり、
森林法第2条第3項に規定する国有林の区域または、同法第5条第1項の地域森林計画の対象となる民有林の区域として定められることが相当な地域。以下を対象とする。)
- 森林地域 (国土利用計画法で指定する森林地域)
---- 国有林 (森林法第2条第3項の国有林)
---- 地域森林計画対象民有林 (森林法第5条第1項の地域森林計画の対象となる民有林)
---- 保安林 (森林法第25条第1項及び第25条の2第1項、第2項の保安林)
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# 自然保全地域データ
(自然保全地域とは、良好な自然環境を形成している地域で、その自然環境の保全を図る必要がある地域であり、
自然環境保全法第14条の原生自然環境保全地域、同法第22条自然環境保全地域又は同法第45条第1項に基づく都道府県条例による都道府県自然環境保全地域として指定されることが相当な地域。以下を対象とする。)
- 自然保全地域 (国土利用計画法で指定する自然保全地域)
---- 原生自然環境保全地域 (自然環境保全法第14条の原生自然環境保全地域)
---- 特別地区 (自然環境保全法第25条第1項及び第46条第1項の特別地区)
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森林地域データは、
国有林、民有林に相当する森林地帯を示したデータで、
大雑把な解釈をすれば、日本の森林エリア全体を示したデータのような気がします。
それは、森林の種類が、原生林とか里山とかの区別無しに。
で、自然保全地域データの方は、
先の「森林地域データ」の中でも、原生林に相当するような森林とか、
”自然環境の保全を図る必要がある地域”というような森林を示したデータと、思われます。
で、OSMのタグの分類は、というと、以下に森林関連のタグをpickupします。
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* landuse (人によって使われる土地のエリアに使うタグ。)
---- landuse = forest (管理されている林か植林地。)
---- landuse = wood (管理や保護されている森。活発でも定期的にも植林されてない。)
* natural (自然的なフィーチャーを記述するのに使うもので、ほとんどは生息環境や地質を特徴付けるものです。)
---- natural = wood (林。原生林??)
* leisure
---- leisure = nature_reserve (自然保護区域。)
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日本の場合、大半の森林は大なり小なり管理されてるような気がしますが、
「管理されている」と訳されている部分が、どの程度の管理を指すのか?
主に、植林の有無を言っているのだろうか? 悩むところです。
ただ、
「landuse = forest」<「landuse = wood」<「natural = wood」
の順番に、ジャングル度?が高くなってはいるようです。
で、私の解釈では、(あくまで個人的な解釈)
「森林地域データ」は、基本は、「landuse = forest or wood」あたりでタグ付けて、
必要に応じて、タグの変更や、別のタグを重ねるのが良いかな・・と。
「自然保全地域データ」には、
「natural = wood」や「leisure = nature_reserve」がいいのかなと思います。
タグが重なるかもしれませが、そのへんは個々に対応って事でしょうかね。
問題提議として、書きました。
これを叩き台にして、方針が決まればと思います。
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