[OSM-ja] 津波 ( 日本での災害)と OSM

ikiya insidekiwi555 @ yahoo.co.jp
2010年 3月 1日 (月) 17:43:28 GMT


ikiyaです。

先日、チリ地震の津波が日本に来ました。ちょっと脇道それますが
そのとき感じた個人的な意見を書きます。

27日 OSC Tokyo終えて帰路、立川で夕飯食べようとした時、
チリで地震があったこと、津波が日本に向かっていること知りました。
地元の沿岸部とは付き合いが多く、食事の手は止まりPC引っ張り出して
Net繋いで情報収集始めました。食事もそそくさに帰りを急ぎました。

また偶然にも最近海岸線データがインポートされ、いよいよ沿岸マッピングも
本格的にできると海岸線をよく見ていました。

調べると福島の沿岸は全域、津波ハザードマップが作成されていました。
今回、マップをリアルに見ると避難場所もさることながら、
避難ルートがかなり重要なことがわかりました。
高台、避難場所までの距離、通ってはいけない地区を考慮した
最適のルートは大切だと感じました。

津波が到達する日曜日になりました。
この時点で大きな被害が出た場合、被災後の地図書きをするのか、できるのか
自問自答してました。
国内はご存知のとおりさまざまな既存の地図があります。
しかし、これらの地図が災害マップのベースマップになるわけもなく
現状のOSM日本地図ではまだ役不足です。マッピング応援頼めるか?
個人的な気持ちですが、1月のハイチ大地震でマッピングトレースに参加して
「新潟県中越地震(2004年)発生時に思った"地図ボランティアとしての貢献"
がOSMで形となった。」
と結論づけていましたが、いざ自分の足元を見ると疑問だらけでした。

・被災前に災害用のポータルサイトは立ち上がらない。
・詳細情報はバラバラ。
・地図メーカー、配信者は沈黙、被災後に腰を上げるのか?
・日本を撮影した高解像度衛星写真がフリーで公開されるか。
・国として被災情報は対外的にマイナス要因にならないか。
・被災情報で機密部分はないか。(防衛、治安、経済・・・)
・国土地理院は地図を開放するか。
・ボランティアマッピングが受け入れられるか。
・基本は日本語地図になる。
・とてもハイチのようなOSMマッピングできる環境ではない。
・被災当事者はマッピング活動できない。(第三者頼み)

日曜日は県内、花咲、仙台、鹿島の潮位グラフとwebカメラで見ていました。
"津波そのものは衛星で観測できないのかなー。"と他の方の言葉ですが
そんな藁をもすがる気持ちでした。
あまり期待していなかった潮位グラフに初めてシャープなピークが出たときの
緊張感と
数本のピークの後、今度は潮位が一斉(仙台〜鹿島)に底なしにひき続ける様
、
その反転する不安感は忘れません。
私でもわかったのですから公の機関は見ていたでしょう。

OSMはクライシスマッピングが全てではありません。
しかし、OSMマッパーがスピード感ある市民センサーとして
日本国内での災害マッピングに貢献できる仕組みを考えなくては
と思いました。

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