[OSM-ja] OSM ジャパン 法人化検討

Shun N. Watanabe shunw @ ics.uci.edu
2010年 3月 11日 (木) 05:54:32 GMT


nazotoko の渡邊です。

私が突っ込むべきでない気がするのですが、
それはNPOになれないと思ったのでちょっとつっこみ。

2010/3/10 S.Higashi <s_higash @ mua.biglobe.ne.jp>:
> 東です。
>
> 1.なぜ法人化が必要と考えたか
> ・意思決定プロセスを確立し、少ないパワーを優先的な課題に振り向けたい。
> ・政府方針としてもNPOとの協働ということに目が向いており
> 日本の社会で提言や活動を行っていく上でNPO法人の立ち位置は
> 認知、理解されやすい。
> 個人的にはOSMの活動及びその成果が広く認知、活用されることが
> 日本にとって役に立つことだと考えています。
> ・これから参加しようという方に対する総合的な案内、手引きが
> 十分にできていない。どこから取り掛かるか、アイディアは出ても
> なかなか始まらない、あるいはどこまで勝手に進めていいものだか不安。

ここまではいいんですが。

> ・OSMFや英語のMLからの情報の扱いはもう少し体系的にやれると良い。
> こちらから発信したい時もある。

これは、特定少数の会員のためにしかならないでしょう。
NPO 法人は、法人税の免除や寄付金の扱いが所得控除として扱われるという
非常に寄付金を集めやすくなる特権があたえられますが、
その寄付金は会員のためだけに使われてはいけないのです。
社会に貢献するためにしか使ってはいけません。

> 2.法人への参加は必須なのか(今後の議論で決めることですが)
> 法人の中で会員の種別を分けて会費、責任、権限等で差を付ける
> やり方もあります。

それはだめ。
社員になるのに不当な制限(主に発言権の強弱)をつけてはいけません。
必要な仕事(会計とか理事とか監事とか)をする役員は社員でも特別ですが、
発言権に差違は付けられません。役員も社員によって選ばれ、
認証されなければなりません。

> ・法人への参加は入会金や年会費額の設定とも密接に関連しますが
> 間接費(最低限でも経理事務の費用は必要)を賄う年会費は必要です。
> 一例を挙げると
> 法人:ひと口5万、個人:5千円
> といった感じでしょうか。

OSM財団の年会費15 ポンド(約2 千円)に対して、高すぎやしませんか?

> 個人的には、当面借り入れなどせずに収入の範囲でやれることを考えるべきiだと思います。

借入金はできないと思います。無理な計画するべきじゃないです。

三浦さんが書いていますが、
法人化する理由はOSMFが地域法人を求めているからと言うのが一番大きいです。
Talk-us に流れている、US法人では大体その理由がこう書かれています。
1. 寄付金の税金控除のため。
 ほとんど州では、外国へのNPO法人への寄付は税金控除の対象にはなりません。
 日本でもそうですよね。
2. ODbL は契約なので、契約元が国内であった方がいいことが多いため。
 これは連邦とか州の役所が外国の法人と契約するのを拒む傾向にあるからです。
 日本も似たようなものですが、英語が契約書であることがもっとひどいはずです。
 法人化して、契約の翻訳を作り、ちゃんと弁護士とかに日本でも有効であると
 確認してもらい、OSMF にも公式翻訳として認められたら、その翻訳書の元に
 OSMF Japan との契約にしてもらえるはずです。
 この手の仕事は、先に法人化してこの手の仕事をしている
 クリエイティブ・コモンズ・ジャパンに聞いたら早いと思いますよ。

 Shun N. Watanabe




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