[OSM-ja] OSMの特徴再考

Tomomichi Hayakawa tom.hayakawa @ gmail.com
2011年 12月 7日 (水) 16:35:38 GMT


Tomです。

> 地図を維持していくエンジンがコミュニティで成り立つのか
> それが私にとって1つめのOSMのテーマです。

これは、僕も大きな課題にしております。
以前、SteveCが言ってましたよね、
OSMのプロジェクトは、多くのコミュニティの集合体によって形成していると。
更に言えば、そのコミュニティは、大勢の個人(マッパー)の集合体によって成り立ってます。
やはり、個人個人が、それぞれに、何がしか目的意識を持ってマッピングを始め、
何がしかによりモチベ−ションを維持する事が必要で、
その事により、それぞれのコミュニティが持続可能な形態を保てるのだと思います。

例えば、
オフィス回りの飲食店情報は、ランチやアフター5の重要な情報ですよね。
消防団の方だったら、地域の防災に必要な情報とか、
それぞれに様々な地理情報をお持ちでしょうし、必要だと思います。
まずは、自分達の必要となる情報だけでも、OSMを使ってマッピングして活用してもらう。
その集合体が、果ては情報量の多い地図になろうかと思います。(なる筈です。)

他方で、
GoogleMapsはそれ自体で、地図サービスとして完結していますが、
OSMは、それとはちょっと事情が違います。
OSMは、厳密に言うならば、コミュニティにより作られた「地図データ」です。
その「地図データ」を元に、様々なレンダリングがなされ、
目的に合ったレンダリングを選択し、サービスが行われます。

そして、そのサービスを元にビジネス展開が可能になり、
更に、コミュニティに対して、個々のマッパーにとってメリットやモチベーションに繋がる何かを
フィードバックする事で、大きなサイクルを完成させる必要があると考えています。
そのフィードバックにより、更に地図の情報量が増えていくのであれば、
そのビジネス・モデルにとっても大きなメリットがあるはずです。


それに、精度うんぬんより、まず自分が使える地図を作る事が大事だと思います。
その集合知が、大きな地図になるんですから。
だけど、現状では、自分で使える地図を描いても、
その地図を活用できるツールが、まだ少ないなぁ〜というのが僕の印象です。

OSMの各種レンダリングをベースマップとして、簡単に選択できて、
地図の上に、いろいろお絵かきできて、
いろんなデータとかを、簡単にマッシュアップできて、
印刷とかも簡単に出来て・・・などなど、
海外にはいくつかあるようですが、まだ日本ではなじみが薄いですよね。
こういうキラーサービスが出来ると、GoogleMapsと対等になれて、
用途に合わせて使い分ける事が出来るかな、とか思ってます。


また、支離滅裂系な文章になってしまったら、ゴメンチャイ。



2011年12月7日23:42 ikiya <insidekiwi555 @ yahoo.co.jp>:
>
> ikiyaです。
>
> 個人的には活用法も興味深いですが、
> 地図を維持していくエンジンがコミュニティで成り立つのか
> それが私にとって1つめのOSMのテーマです。
> エンジンを回す燃料は何になるのかそれを探している感じです。
> 先輩の欧米グループも根底にはそれが見えているように
> 思います。
>
>
>
> --- On Wed, 2011/12/7, Toshikazu SETO <gr0008sf @ ed.ritsumei.ac.jp> wrote:
>
>
> 東さん
>
> 瀬戸です。
> OSC報告を受けて、なるほどなと思いました。
>
> 品質や精度、鮮度については情報技術な関心orアカデミックな部分で
> ある程度カバーできればいいのかなとも思いました。
>
> それよりやっぱり考えたいのが、
>
> >2.OSMの目指すもの?
> >
> >しかし、いちばん重要な点は従来のマップに無い新たな価値を産み出したり、
> >何らかの課題解決に自らが能動的に関わるための道具として使うのに向いている、
> >といったところにあるのではないでしょうか。
> >そんなことを説明できる実例を作って行きたいと思うこのごろです。
>
> の部分でしょうね。もちろん、これまで通り地図を作る&Updateすること自体が楽しい
> という方向性は継続すべきでしょ うが、一方で清野さんとも常々話しているように
>
> どうやったら活用できるのか、探りたいなという思いは私もあります。
>
> そういう意味で、活用に関する勉強会(アカデミックには以前からコロキウムという
> 言葉をよく使いますが、アイデアソンという言い方が流行?)はちょっと考えたいですね。
> 早川さんがご存知の奥三河の事例も深く伺ってみたいですし、OSMに興味を持っている
> 企業の側から期待する事についてもちょっと聞いてみたい気がします。
> (6月のG空間EXPOを目標に少しづつ準備してもいいのかもしれないです)
>
> それから、活用に絡めて私の感じている事をお話ししておくと、
> API(+OpenLayers)を通じて自サイトで展開できるのはもちろん、独自にレンダリング
> 出来る方法が簡易 になればいいなあと常々感じています。POIも、OSM上にデータが
>
> あっても描画されない例もいくつもありますし…。
>
> やりたいことの話は尽きませんが、普段なかなか会ってこういう話ができませんので
> 思わずメールしてしまいました(笑)。それでは。
>
> --
> Toshikazu SETO
> Research Fellow of the JSPS
> Ph.D student, Graduate School of Letters,
> Ritsumeikan University
> e-mail: gr0008sf @ ed.ritsumei.ac.jp
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