[OSM-ja] リマッピングの呼びかけ
Shu Higashi
s_higash @ mua.biglobe.ne.jp
2011年 12月 10日 (土) 10:46:13 GMT
OSMFJからのお知らせです。
確定ではありませんが、ライセンス切替日が来年4/1で提案されました。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Open_Database_License/Implementation_Plan
OSMFは引き続き新しい投稿規約に対する態度を決めていない方への説得が重要と考えており
近々、個人宛にお知らせが送られることになっています。
(下記の3.に相当。もしかしたら既にお知らせが送られているかもしれません)
最終的な取り扱いはまだ結論が出ていませんが、下記に該当するデータについては
ライセンス切替のタイミングで取り除かれる可能性があります。
1.最初に編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。
2.後から編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。
3.最初に編集したマッパーまたは後から編集したマッパーがまだ新しい投稿規約の諾否を決めていない場合。
(Potlatch2では右上の「オプション」ボタンから「Show licence status」にチェックを入れると
上記の対象データに対して上から順に「濃い赤」「薄い赤」「オレンジ」の色が付いて見えます)
一方、ライセンス切替日までにできることとして「リマッピング」が提案されています。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Remapping
上記1.〜3.に相当する部分は、ユーザ数では日本でさほど数は多くないのですが
主要な道路などにおいては編集が繰り返されており、ウェイの一部にでも
該当部分があると影響範囲はウェイ全体に及ぶため、影響範囲が意外と広がっている
ところがあります。
そこで、今後のマッピングにおいては可能な範囲でエディタ上でライセンス状態
(上記の色分け)を確認しながら、色の付いているものについては
従来よりもマップの精度等を改善することと合わせて置き換えて行こう
とする「リマッピング」が呼びかけられています。
ある日突然データが消えてしまわないように
まずはみなさんの地元あたりからでも、リマッピングを始めてみてはいかがでしょうか。
操作手順は上述のWikiを参照ください。
操作の上で判断に迷うケースがあるかもしれませんので
そういった場合はこのML上で意見交換しながら進めて行ければと思います。
【データの置き換えに関する考え方の例】
1.ウェイ/クローズドウェイ
・GPSログから再トレースすることができます。
・Bing画像がある場合は画像位置ズレの有無を確認して再描画することができます。
・Yahoo/ALPSデータをインポートできます。(道路名も分かります)
・国土数値情報からのインポートデータは再度インポートすることもできますが
その前により精度の高い他のソース利用を検討してみてください。
・オルソ画像はたいていの場合Bing画像で置き換えたほうが高い精度が期待できます。
(位置ズレは要注意)
2.ノード
・国土数値情報からのインポートはウェイと同様。
・Yahoo/ALPSデータをインポートできます。(OSMFJで準備中)
3.リレーション
・対応が少し複雑かもしれません。そのようなデータがあった場合には
対応を相談しましょう。
4.その他補足
・Potlatch2でのライセンスステータス表示機能は割と重たいので
ご注意ください。
・編集履歴の多いウェイはPotlatch2では履歴を開けない場合があります。
この場合はJOSMプラグインで見てください。
・この作業はあわててやる性質のものでは無いと思われるので
相談しながら進めましょう。
【実例】
下記ウェイはPotlatch2の編集モードでライセンスステータス「オン」にすると
ウェイの周囲が薄い(半透明の)赤で囲まれています。
http://www.openstreetmap.org/browse/way/39896033
履歴を見ると
http://www.openstreetmap.org/browse/way/39896033/history
3番目に編集している「lmaa_du_osm-korinthenkacker」という
アカウントの方が新しい投稿規約を拒否しています。
アカウントごとのライセンスステータスは
http://fred.dev.openstreetmap.org/license/
や
http://hdyc.neis-one.org/
などで分かります。
リマッピング方法としては、この方が編集したノードやタグを取り除き
他の(Bingなどの)リソースで新たにマッピングすることになります。
この例ではウェイの長さは限定的で、Bing画像も使えるので、
この薄い赤のウェイ全体をBingからトレースし直しても良いでしょう。
このウェイには元々、道路の番号(ref)が記述されていないので、
この機に地元の方がローカルナレッジやYahoo/ALPSデータを元に
refを記述すれば、元の状態より改善されることになります。
Talk-ja メーリングリストの案内