[OSM-ja] Potlatch2 国際化・ローカライズ

Hiroshi Miura(@osmf) miurahr @ osmf.jp
2012年 10月 11日 (木) 11:51:57 BST


mapperの皆さん

三浦です。

そういえば、久々にtalk-jaに投稿する気がします。

OSM北陸の宇野さんと協力して、OSMのブラウザによる編集機能の
potlatch2の国際化に9月から取り組んでいます。

前回は、2011年の9月〜11月に取り組んで、開発チームに提案しましたが、
メニュー部分の改善について、取り込んでもらいましたが、
それ以外については、議論の結果、再検討になっていました。
#諸般の事情でそれ以降多忙になってしまって、手付かずでした。

OSMのサイトの編集タブをクリックして立ち上がる編集ソフトPotlach2には、次の課題があります。

「メニューは日本語になるが、スーパーマーケットなどのフィーチャ(地物)は英語のままである。」

これは、日本に限った話ではなく、世界のすべての言語について言えることです。
この課題については、先日のSotM12のなかで、ショートプレゼンをさせて頂きました。

さて、このローカライズの実現のために、Javaとflashプログラマーの方の貢献を募集しています。

ローカライズのまえに、国際化(インターナショナライズ・すべての言語に対応できる
基本機能を整備すること)が必要です。
興味のある方は、ML返信いただけると有りがたいです。

さて、これ以降は、技術的な話になります。


次の機能の開発を行いました。

「翻訳対照表のファイルをもとに、編集する地物定義のmap_features.xmlファイルの必要な部分を各国語に置き換える機能」

この機能の実現について、取り組んだ結果、実現の目処が立ってきました。
https://github.com/miurahr/map_features_converter

上記は、その処理を行う小さなプログラムの開発ページになっています。
Javaで書かれています。

このソースコードを入手して、コンパイル実行すると、potlatch2に含まれる定義のmap_features.xmlファイルが
日本語定義用に置き換わったファイルが生成されるようになります。

コンパイル方法: ダウンロードしたディレクトリで
$ ant

実行方法
$ java -jar dist/lib/map_feature_converter-<日付>.jar  map_features.xml ja_JP
引数は、ターゲットファイル (map_features.xmlまたは、roads.xml)と、ロケールです。

日本語定義は、data/ja_JP/map_features.propertiesに記述する。

です。

現在のところ、ごくごく初歩的な処理しか、実装されていません。
今後、
1. コメントや不要なスペースを削除し、ファイルサイズを削減する機能
2. name属性以外に、description属性について置き換える機能
3.  helpタグの内容や、その他必要な場所の置き換えができるようにする機能
4. potlatch2のコンパイル時に、対応するすべての言語に対して、この機能を
 適用する機能。(antのbuild.xmlにくみこみます)
5. potlatch2の地物定義に、本機能に必要なidを定義する作業
6. 日本語のほか、世界各国語への翻訳をおこなうために、translatewikiへ
 登録して、世界のマッパーに翻訳を呼びかけて、取り込む作業
を必要としています。

ぜひご参加ください。

よろしくおねがいします。

--
三浦







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