[OSM-ja] 高精度データソースの利用についてマッパーの気持ち (Re: 鯖江市の都市計画図が CC BY で公開されました。)

ikiya insidekiwi555 @ yahoo.co.jp
2013年 9月 2日 (月) 14:18:34 UTC


ikiyaです。

数年前には都市計画図データをOSMインポートはまだまだ先のことと
思っていましたが、今回実現されるとのこと時間の流れを感じます。

奇しくも春先から考えていたsotmでの発表内容と展開が重なってきたので、
都市計画図データのインポート利用についてマッパー目線の感想をお伝えします。

sotm発表前お知らせするのは違反かもしれませんが、
都市計画図の件がタイムリーな話題と感じたので事前にお知らせします。

発表内容は鯖江市の件を踏まえてのお話ではありません。
国内初の都市計画図データのインポートはパイオニアとして歓迎するものです。

発表予定は以下のようなものでした。
>高精度、高解像度なデータソースのOSM利用増加に対して
>旧来のマッパはどう向かい合っていくかという内容です。
>皆さんはどう考えますかという話題提起の発表です。

あらすじ**************************************************

OSMを始めた2008年頃、日本では粗いランドサット衛星画像しか編集で利用できず、
GPS持って歩き回りひたすらログ取ってマッピングしていました。
時間と手間はかかるがそれが楽しい。

2010年ビックニュース、高解像Bing衛星写真がOSMで、日本で使えるようになりました。
その時、GPSマッピングで描いた地形がBingトレースで置き換わる可能性を予感、寂しさを覚えた。
「生まれ変わる地図」 2010/12
http://openstreetmap.blogspot.jp/2010/12/blog-post.html
それでもBingが使えことは有益で楽しくGPSマッピングとともにBingトレースにも励んだ。

さらに2011年、基盤地図情報のトレース利用が認められた。
Bingに比べ古いデータもあるが、基盤地図情報2500レベルを背景になぞり書きすることは
Bing画像をなぞるより精度は良く、書く効率もかなり上であった。
時間を費やしてBingをなぞり書きした地形は基盤地図情報2500レベルをなぞり書きしたものに
置き変わる予感がした。

さらに将来、データオープン化などの展開で
ライセンス上問題ない、高解像度、高精度、詳細なデータソースの
OSMへの利用が進むでしょう。

例えば長い時間をかけて現地で集めたバス停データが、
政府やバス会社から公開されたより正確で詳細なデータに
置き換わりが始まるかもしれません。
あるいは長い年月をかけて書いた街並みがより精度が良い、新鮮なデータに
速いスピードで置き換わるかもしれません。
そんなとき私の中のマッパーは寂しい心持ちです。O
SMマッパーの気持ちは何処へ。

でも地図はマッパーだけのものではありません。
地図がより良いものになるのであれば受け入れるべきでしょう。
はたしてOSMのフォースは何でしょうか?

*************************************************

その時マッパーのあなたはどう考えますかという発表内容です。
私も答えは見いだせていません。

実際、インポートなどの作業では事前のお知らせや協議、マージ作業が
必須なので、突然置き換わることはありません。

しかし、努力した地図データが精度や詳細さで劣るとき
速いスピードで置き換わることはありうるのかという気持ちです。

以上、勝手ながら個人的な意見をお知らせしました。

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