[OSM-ja] Missing points of OSM
河原太郎
tarokawa @ mqj.biglobe.ne.jp
2017年 2月 17日 (金) 22:20:09 UTC
河原です。お久しぶりです。
私は、以前はOSMのマッパーだったこともありますが、今は興味を失っていまし
て、活動していません。
ただ、現在のOSM組織の活動内容が偽善的だとは思っていません。 OSMを利用す
るのも編集するのも止めたのには、別の理由があります。それは、他の利用可能
とされたリソースからのデータインポートが行われるようになったからです。
多くのインポート元はデータが古く、私が住んでいる地域のOSM地図は、まるで
古地図をみているかのうような現状とは乖離した状態となっており、さすがに利
用する気は起きません。ちょっといくつか追加編集すれば済むようなレベルでは
ないのです。
また、インポート元となった航空写真の解像度が足りなかったのか、現地取材せ
ずに写真を判図したのか、神社の境内へ向かう通り抜けのできない階段が、反対
側へ抜けられる道路として描かれていたり、実際にはフェンスがあって通行でき
ない隣接した道路がフェンスなどなく通行できるかのように描かれていたり、自
宅周辺半径1km以内だけでみても、両手で数え切れないぐらいの誤りがインポー
トされていて、それが全体に広がっているのかと思うとやる気を失いました。
現在のOSMで欠けている(他の地図サイトと異なっている)のは、レビューシステ
ムの欠落ではないかと思います。どの地図サイトなのかは、書くと宣伝行為にな
りそうでこのMLの趣旨に反すると思うので、敢えて伏せますが、誤りを指摘する
と→プロのマッパー/編集チームがその指摘内容を検証し→資料に当たる・現地調
査し→地図の変更案を提示して意見を求め→異論が出なくなれば最終的にマスター
ファイルに反映する、というレビューシステムが構築されており、個々の誤り指
摘に対して、その作業の進捗状況が分かるようになっています。OSMでは、誰も
が勝手にマスターファイルを直接に更新しているため、それが誤りであっても即
座に反映されてしまい、地図を信じた利用者が現地で通行止めを喰らってこんな
地図使えねぇという事態になっています。
私がOSMを利用するのを止めていても、talk-ja に継続して購読しているのは、
こうしたシステムの改革がそのうち行われるだろうと期待しているからです。
千葉県千葉市在住
河原太郎
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