[OSM-ja] 住所に関する記法と構造について: 丁目の漢数字表記、hamletの利用追加

ISHIKAWA Takayuki zhnosa-open01 @ yahoo.com
2021年 7月 4日 (日) 02:39:14 UTC


こんにちは、奈良の石川です。札幌市の出身者です。




2021年7月3日土曜日 10:39:47 JST、Satoshi IIDA <nyampire @ gmail.com>が書いたメール: 
これをうけて、OSMでも、例えば "一丁目" "二丁目" などのように、漢数字での表記をデフォルトにしようと思っています。
これにより、北海道でよく見られる、条に関しても "北三十二条東七丁目" のようになります。
デフォルトは漢数字表記にする、という方針でよいか、ご意見をいただきたいです。




個人的には、とても受け入れられない変更です。今後 OSM への貢献をやめようかどうかと悩むくらい、強烈な不快感があります。

これは、住民の意識と行政の都合と、どちらを優先すべきと認識しているかという問題だと思います。

(1) 原初に住民の認識あり、行政は住民の認識になるべく沿いながらも処理上の都合などで文字集合などを制限しているに過ぎない

(2) 住民がどのように認識していようと、行政 (役人) の決定が最優先、住民はどんなに不愉快でも (そして OSM などの行政以外の場においても) 必ず行政の都合に合わせて表現しなければならない

私は (1) の立場です。さらに言えば、提示された文書は政府の (中の人の) 方針に過ぎず、地方自治体がこれに従うかどうかすら別問題です。

もちろん、国政の中で情報を整備する際は 国政の都合でやりやすいように表記してくれればよいです。しかしこれが国政の外 (OSM など) にまで適用されるとなると、それは住民の思いを踏みにじったりしていないかどうか、という点を検討すべきだと思います。

例えば、ある日本人が「Michael」という外国人と婚姻した場合、戸籍上では配偶者名は「マイケル」とカタカナで表記されます (*1)。これは、戸籍に用いる文字集合として英字が想定されていないからです。行政は行政の範囲内で「マイケル」と表記すればよいですし、この外国人本人の自意識は依然として「Michael」であり続けると思います。

(*1) 戸籍で管理する人物実体として記載されるのではなく、日本国籍者の配偶者名としてだけ記載される、ということはもちろん知っております。

どうしても漢字表記を OSM へ導入したいのであれば、quarter:ja-Hani として書き込んでいただきたいです。(逆に、全ての丁目へ quarter:en-Latn などとして算用数字で書き込むのも良いかも知れません。いずれにせよ、住民の認識を踏みにじってまで仕様を設定することはやめていただきたいです。)

-- 
石川


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