[OSM-ja] 住所に関する記法と構造について: 丁目の漢数字表記、hamletの利用追加
ISHIKAWA Takayuki
zhnosa-open01 @ yahoo.com
2021年 7月 6日 (火) 06:36:22 UTC
こんにちは、奈良の石川です。
2021年7月6日火曜日 7:53:05 JST、Satoshi IIDA <nyampire @ gmail.com>が書いたメール:
surveyを優先、という方針からしても、賛成します。
他のタグの表記とあわせると、こんなかんじでしょうか。
```
name = 以下の順で判定し、入力する
1. 住民の認識
2. 住民の認識が具体的に屋外などで表記されたもの(住所標識など)
3. 行政上の表記
alt_name = 漢数字や英数字表記など、nameでは使っていないほうを表記(nameが"一丁目"なら"1丁目"、nameが"1丁目"なら"一丁目")
official_name = 行政側で"公式"に表明している表記。nameやalt_nameのどちらかと同一になる可能性あり。
```
はい、私もそれでよいと思います。住民の認識が優先されることさえはっきりしているなら、それ以外の優先順序にはあまり意見はありません。
それと、前の e-mail の書き方があまり上手でなくてすみません。name に算用数字が入る場合に alt_name に漢数字が入ることも問題ないと考えます。
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結論には直接影響しないと思いますが、2点ほど追記します。
1点目。札幌市内には「八軒」「二十四軒」という地名があります。「軒」は助数詞としても使われうる文字ですが、札幌市民はこの2つを固有名詞として認識しています。つまり、横書きであっても漢数字が用いられますし、英字表記の際も「8-ken」「24-ken」のような表記はしません。
ですので、同一市町村内でも「この地名は算用数字」「この地名は漢数字」と2種類存在していてもおかしくありません。
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2点目。皆さんと議論させていただいて、認識と表記における地名の階層が以下のようになっている気がしてきました。(単なる私の頭の中の整理ですので、不充分かも知れません。)
★物理的な土地範囲の階層。
★上の階層に紐づく地名 (の実体)。MVC の M のようなもの。「数詞である」「固有名詞である」という認識の差が表れるのもこの層。
★表記の階層。原則として、固有名詞は縦書きでも横書きでも本来の文字 (大抵は漢数字) を用い、数詞は縦書きでは漢数字、横書きでは算用数字。また、外国語表記の場合は、その言語の文字集合に左右され、また「Hachiken」「8-ken」のような差がでることもある。更には、以下の場合には例外的な表記が採用されることが多い。
・戸籍類 (法務省管轄書類) での表記は、縦書きでも横書きでも常に漢数字。住民票 (総務省管轄書類) での表記は、本籍という項目であっても算用数字の場合がある。
・住所標識等では、視認性のために意図的に算用数字が用いられることがある。(本来であれば数詞であっても縦書きでは漢数字表記が標準だが、算用数字の方が視認性が高い。)
そして、「算用数字が正式な表記か」「漢数字が正式な表記か」の違いというよりは、「数詞と認識されているか」「固有名詞と認識されているか」の違いが本質かな、と感じています。
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石川
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