[OSM-ja] 町名のplaceタグ

gyotoku810 gyotoku810 @ gmail.com
2021年 7月 30日 (金) 11:35:58 UTC


gyotoku810です。

石川さん:返信ありがとうございます。

> 提示するなら
> 
> (A1) 「自分は一丁目に住んでいる!」
> (A2) 「自分は八幡に住んでいる!」
> (B) 「自分は八幡一丁目に住んでいる!」
> 
> とすべきです 

おっしゃる通りでした。この場合多くの住民が(A2)と認識しているということには同意します。正確には(A2)と(B)の両方とも真でしょう。

住民の認識(A2)があることだけでは「八幡」という階層を設定することの理由にはならないと考えます。町名とは関係ないたとえ話になりますが、例えば栃木県在住の住民は「北関東に住んでいる!」とも認識しているはずです。ここで北関東とは群馬県・栃木県・茨城県の3つの県を指す「総称」です。しかし北関東は行政区画ではない(加えて住所を構成しない)ので「北関東」という階層は作成しません。

私は「○○」は複数の「○○△丁目」を総称する通称だ、と言いました。そして住民がその通称である「○○」にも帰属していると認識するのは自然です。

> 北海道: 帰属意識 強
> 石狩支庁: 帰属意識 弱
> 札幌市: 帰属意識 強
> □□区: 帰属意識 中
> 〇〇: 帰属意識 強
> X条: 帰属意識 無
> Y丁目: 帰属意識 弱

という帰属意識には私も同意します。しかし、階層構造はこの順で構成されているのではなく「□□区」の下に「○○X条Y丁目」が並んでいる、と考えるべきです。住民は「○○X条Y丁目」にも帰属している認識がありますから、これは住民の認識を十分に反映しています。そのうえで「○○」というまとまりにも属していると認識していても問題ありません。

#OSMでは関東地方などというリレーションが存在します。1都6県を総称する名称としてboundaryを作るのは良いことですが、もちろんこれは行政区画ではないのでadministrativeではありません(civil)。

> ですから、行政が示した「宮の森」などの地名 (公示に拠らないものも多数含む) が、住民が使用すべき最も一般的に通用する地名だと思いますよ。(というか、住民が使っている一般的に通用する地名を行政が借用している、という認識です。)
「宮の森」は通称として一般的に通用するでしょう。ただそれを住所の階層構造に入れるべきではないという主張です。それこそ別スレッドで議論されているplace=hamletとか、何らかのリレーションで表現するのは問題ないと思います。その場合でも下位の地名のnameは「X条Y丁目」ではなく「○○X条Y丁目」であるべきです。

> 私は、行政区画の名称も地名の一種であり、だからこそ住民の認識が最優先されるべき、という立場です。しかし、「行政区画の名称は地名の一種ではない」という方が多いという結論が出るなら、(同意はしませんが) 結論には従います。
えっと、私も「行政区画の名称も地名の一種である」という立場ですが。というか、地名だからplaceタグに書こうとしています。ですので、
> ここが根本的な認識の違いかと思います
この意味が分かりませんでした、すみません。

> 行政が表現した概念は全て administrative entity である (通称などとして別に扱うことがおかしい)、というのが私の立場です。ただ、この点は議論してもあまり実りがないと思います。
ここは明確に反対です。私の立場は先述したように、「○○」は通称であって住所を構成する行政区画ではない、です。

> その考えこそが、私が受け入れられないものです。私は「世界がOpenStreetMapを必要とする理由」
> 
> https://qiita.com/nyampire/items/073c850f083cf9fb8d35
> 
> を読んで OpenStreetMap の趣旨に賛同し、地名は住民のもの (地図の中身を Google などだけに握らせるのは望ましくない) という思いで今まで貢献してきましたが、住民の認識を蔑ろにして行政を優先するのであれば (行政が Google にとって代わるだけであれば)、私にとって OpenStreetMap は価値がかなりなくなります。私は友人に「OpenStreetMap の精神は死んだ」と伝えるでしょう。
簡潔に言いますと、私の主張は住民の認識を蔑ろにしていません。理由は先述しました。

一応
> 地名は住民のもの
にもツッコミを入れておきますが、それは通称名のことですか。それなら通称名として記述できます。いま話している地名の話なら、行政の定めた地名を住民が住民のものとしているのがふつうだと思います。

> いいえ、私が札幌に住んでいたころに自宅にあった市販の地図は、「宮の森」などの単位で色分けされていましたよ。そのころから地図にはかなり興味があったので、はっきり覚えています。市販の地図でも「宮の森」のような階層を強く意識して作られていたという証左になると思います…と言いたいのですが、多分もう処分されて実家に残っていないと思うので、証拠としては弱いです。
そのような色分けはあり得ますが、それは地域別色分けのようなもので地図作製者が決めれば済む話です。必ずしもOSMで表現すべき階層構造だとは思いません。また、地図上で(現在のGoogleマップのように)町名と丁目が分けてあるのも地図上で見やすくする表現であって、階層構造とは限らないと思います。

#市販地図で丁目ごとに色分けされているものもどこかで見たことがあります。

以上です。ご理解いただければ幸いです。

gyotoku810



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