[OSM-ja] Plateau建物データインポートに関する提案募集
Satoshi IIDA
nyampire @ gmail.com
2022年 4月 5日 (火) 07:06:58 UTC
いいだです。
ご意見ありがとうございます、嬉しいです。
> ・Plateauの利用規約について
> ・利用者がOpen Data CommonsによるODC BYまたは ODbLでの利用を妨げる
> ものではないということで、CC ByとODbLの矛盾について
-> いえ、この場合の「妨げるものではない」は、「そのライセンスを選択して適用しても良いよ」の意味なので、
私達がODbLを選択することで、特別許可を得る必要なく、ライセンス互換となります。
> ・Plateusの説明では「測量」と明記されていますが、そのことでOSMが
> これまで地図ではなく絵図との取り扱いであったものが、測量法の対象
> とならないかが確認できませんでした。
> ・Plateauを作成した日付は確認できましたが、ベースとした測量データが
> 何でいつ作成されたのかが確認できませんでした。
-> 市町村によっては調査年のメタデータが公開されています。(45/56都市中)
また、元データは「都市計画基礎調査(都市計画法により実施)」などを組み合わせたものであり、測量法の範疇外で行われています。
ここに記載があります。
https://www.chisou.go.jp/tiiki/toshisaisei/yuushikisya/20210803/DUPwg01_sankou1.pdf
> 〇Plateauが及ぼす影響について
> ・Plateauは人口の多い地域から対象にしていますが、そこには多くの
> マッパーがいるので、その取り組みや意識などが低下することが考え
> られますが、そのことに対してどう対応するかを考える必要があると
> 思います。
-> はい、なので、Plateauの56都市(本年度で50自治体を追加予定と発表あり)のなかでも、
OSMマッピングがあまり進んでいない地域を選んで、第一弾として作業することを提案しています。
また、形状アップデートの確認をしやすいように、Plateauで公開している高品質のGeoTIFF画像を利用できる地域も優先できるかもしれません。
また、マッパーさんによっても考え方は様々です。
自分の描いたものは触ってほしくない、というひともいれば、
より高品質なものに更新されるなら歓迎だ、というひとも、
いつかオブジェクトは更新されるものなのだから履歴に残るのなら許容する、というひともいます。
今回、直接、その地域をマッピングしたマッパーさんにメッセージで連絡する、という手順を追加するのはどうか、という意見募集をしています。
マッパーさんがどうしたいか、コミュニケーションをとることが、
モチベーションなどの配慮に対する具体的な施策になるのではないか、という考え方です。
なお、「全くマッピングされていない市町村」というのは、現状、極めて稀です。
少なくとも、駅前の大きな建物くらいは、最低限マッピングされている、というところがほとんどです。
「マッピングされていない地域をインポートすればよい」ということは、つまるところ、
「既存の建物は入れ替えず、品質の高い形状を捨てる」あるいは「少ししかマッピングされていない地域では、対象マッパーの意見やモチベーションは無視して形状を入れ替える」みたいな、極端な施策になってしまいます。
常に入れ替える、常に入れ替えない、のゼロイチ判断ではなく、コミュニケーションをとることを提案しています。
他になにかできそうなことがあれば、追加したいと思います。
参考までに、あくまで目視で確認したレベルでの、各市町村のマッピング状況です。
僕の作業用にメモした程度のものなので見づらいです、すみません。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1wqbn_zcwZ69hgWsWeQcpJ5t6UH7eJwet4W3kBWZ8M7M/edit#gid=1894122814
> ・地域の取り組みとしてもマッピングパーティのあり方なども変わっていく
-> 新しく道路をマッピングすることが稀になってきた昨今と、2010年ころの状況とでは、マッピングの対象は大きく変わっています。
それは、Plateauのインポートとは関係なく、変わってゆくのだろうと考えます。
もし、道路や建物の形状がすでにマッピングされた地域が広がるのだとすれば、
そうした地域では、次はPOIや、各オブジェクトの属性情報追加、
あるいはマイクロマッピングなどが主な活動になってゆくのだろう、と感じています。
lanesやoneway, max:height, nameのような属性や、StreetCompleteなどを使ったマッピング、
あるいは、建物の改築対応のような、メンテナンスに移行してゆくのではないかな、と個人的は考えています。
International OpenData Dayは、このコロナ禍のなかでも、
日本国内では2022年開催で15件中2件のマッピング活動が行われています。
コロナ禍が終われば、もしかしたらマッピングパーティはまた数が増えるかもしれませんね。
> 確認しながらコンバートというのが現実的
-> はい、僕もそう思っていたのですが、実際にJOSMの合成(conflation)プラグインなどを利用して作業した場合、
人の手が入ることによる作業ミスのほうが大きな懸念になりそうです。
また、合成プラグインを使った手順書なども書いたのですが、作業手順や判断基準が極めて複雑化するため、
作業できるひとが極めて限られます。「地域の人が作業する」のような理想的な状態に持ってゆくのは、ほぼ不可能です。
今回利用するスクリプトでは、Plateauデータを使って変更が行われたオブジェクトにフラグが立てられるため、
差異が容易に発見でき、作業リスト化も可能で、確認しながらのコンバート、という作業にまさに当てはまります。
また、もともとのデータをそのまま活かす、という選択肢もとれるようになっています。
文章長くてすみません。。。
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Satoshi IIDA
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