[OSM-ja] 数値地図 25000

(Orkney)Toru Mori moritoru @ orkney.co.jp
2008年 3月 25日 (火) 16:26:47 GMT


三浦様
皆様

森亮です。

「受託作業で低コストで地図を作成する」プロジェクトではないので、作る側が主
体の「楽しむ」という要素と、徐々に目的に向かって近づいていくという「達成感」
の両方が得られるようにぜひしたいですね。

長らくデータを作る側の企業に勤務して、その後、ソフトウェアツールを作る側、
さらにそれを活用してインテグレートする側に身を移してきた体験からは、作業の
ボリューム感は「データを作る側」が圧倒的にしんどくて、次に相当離れて「イン
テグレートする側」だと感じています。

ソフトウェアツールを作る側、ならばOSSの開発モデルは、それこそ開発モデルの
メインストリームだという確信が持てているのですが、地図データの作成はそのレ
ベルではなくて、「クリティカルマス」までには本当の手作りでは非現実的かも..
...あ、また弱気になっていますね(苦笑)。


いや、手作り感を否定しようとか、ムリと断定しているわけではないんですけど、
やっぱり、世界的に見ても、日本は安価な地図データの入手には、実に恵まれてい
る国なので、そこであえてOSMをやる社会的存在価値をわかりやすくPRできないと、
「自由な地図」の意味が趣味的にのみ理解され、広く市民の間で共有されないので
はと。

例えば、楽しみながら2008年中は三大都市圏のこのレベルまで優先的に整備しよう、
2009年には全国の国県道クラスは全て網羅など、誰にでもわかりやすくて、期待さ
れるようなマイルストーンを設定して、それをどうやればクリアできるか、という
視点で、数値地図などの扱いを考えてはどうでしょうか。

抽象的な書き方で、私自身も歯がゆいのですが、今考えられることはこのくらいで
す。

<miurahr @ nttdata.co.jp> wrote:
> 
> 戦略性ですね。
> 
> 
> 無償の地図はそれはそれでいいけれども、(将来)多数が
> 参加してみんなで作り始めたら、イノベーションが起こるかもしれない、
> その可能性を担保することだとおもいます。
> 
> GoogleMap上に、子育てママの公園マップをつくることはできるし、
> なかまで共有できます。
> でも、それを自由な地図の上で、世界規模でwiki的に数万人が始めたら
> いままでの子育てマップではない何かになる、とおもうわけです。
> Googleがやりたいのも同じかもしれません。
> それでもいいでしょう。
> 
> いまは、その始まりの始まりであるので、存在価値を持つまでに至っていない
> かもしれません。あるとすれば、INOUEさんの感じる楽しさ、町歩きが
> 世界に貢献する act locally, think globallyの実感、ではないですか?
> 
> 私自身Linuxの開発やOSSプロジェクトへの参画は、
> 同様のモチベーションです。
> 参加者が、参加者の能力や装備に応じて
> 手頃なチャレンジができるのも、すばらしいことです。
> 
> いずれ、クリティカルマスを超える日、OSMが地図のメインストリームに
> なると、確信しています。
> クリティカルマスを超えるために、数値地図をインポートすることが
> できるなら、それでもいいとおもいます。
> ある程度のベースが出来てきた方が、参加の障壁が小さい。
> ただ、機械的に入れるのが、「楽しくない」ならば、そうしなくて
> いいとおもいます。「楽しい」方法でやるのがいいです。
> 
> マッピングパーティ等で、JOSMの背景のベースにして
> 利用することでもいいのかな、とおもいます。
> 
> 三浦
> 
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