[OSM-ja] ハンディ GPS “正しい”使い方の鉄則

Mage Whopper magewhopper @ gmail.com
2010年 1月 7日 (木) 14:41:51 GMT


Mage Whopperです。

2010年1月7日13:53 Kimiya FUJISAWA <fujisawa @ techstrom.org>:
> こんにちは、藤澤です。
>
> On 01/07/2010 10:12 AM, Mr./Ms. ikiya wrote
>> ikiyaです。
>>
>> 河原さん、わくわくする貴重なコメントありがとうございます。
>>
>>>直線状に一定速度に移動しつつ
>> これは私も感覚的に実感してました。
>
> 私もそんな気がしています。

この動きはStatic Navigationの動作そのものですね。
ハンディGPSでは位置補足をする際に、あらかじめそれまで進んでいた
向きと速度で直進しているものと仮定して計算を行います。
しかし、歩いてのマッピングでは時速5km(ぐらい)以上で歩かないと
これが逆に悪さします。

SiRFのチップではSNをOFFにすることができて
ゆっくり歩いてもきれいに取ることができます。
M-241などMTKのチップではOFFにする方法がありません。
5km/h以上で歩くのが最適ということになってしまいます。

ただ、このあたりは専門の方もMLにいらっしゃいますので
ぜひ解説していただきたいところです。。
この辺りの話はここのMLで読んだのだと思いましたが
探しても見つかりませんでした。
どこか別のところだったかもしれません。

> ちなみに、カーブを曲がっているときの軌跡などは、デバイスによる
> 特性があるような気もしています。高速道路などの接続路でぐるーっと
> 回っているところなどで、複数のデバイスで同時に計測していると
> 内側になるのは決まっています。

今売られているGPSのチップは、StaticNavigation含めて
自動車できれいな軌跡を描くように微調整されています。
その設定具合で機種ごとに軌跡が異なる、と理解しています。
それをうまく使うには、逆に自動車の真似をすればよいことになります。

具体的には
* 道路はできるかぎり真ん中を通る
* 走行全体を通して、直線に近いルートを選択する
* カーブを曲がる際には曲がる前に減速する
* 狭い道ほどゆっくり曲がる
* できるかぎりアウトインアウト

自動車では、急に曲がる前にはかなり減速します。
速く歩こうとするとカーブを急いでしまいますが
そうではなく、車の真似で
直線では加速、カーブに入る手前で減速
を徹底するだけでかなりログが安定します。
(あくまで私の感覚では、です)

都市部のマッピングでは、路地で使うことが多いでしょうから
路地を曲がる際には、それまで前後方向に見えていた衛星から
隠れる形になる場合が少なからずあります。
アウトインアウトで曲がると、
まだ見えている前後の衛星から位置を取得して
方向転換したことをGPSロガーに知らせることができます。
M-241ではこれが非常に有効だと感じます。
空の開けている方向を常にチェックしながら歩くようになりました。

マッピングする区域を決めて
なるべく長い距離歩けるところを一度に、
早足で歩く形で取ったログがきれいに見えます。
それと、同じ道を近い時間帯で逆方向に2度取るのもかなり有効と思います。

>>>GPSロガーはなるべく低い位置にもったほうが、
>>>地面による反射波の影響が少なくなり、よい結果が得られるようです。
>> 是非、試してみます。
>> 正月も丸の内行きました。藁をもすがる思いでずっとロガー持った
>> 片手あげてました。結果は案の定でした。
>> 確か、河原さんが"皇居側でロガー安定させてから丸の内に進入が良い"
>> と言っていた?の思い出して試みてはみました。
>
> 上下だけですと私の経験だと、車のダッシュボードにおくよりも
> バックミラーの裏側に設置した方が制度があがります。もっとも
> この場合、どちらも近くに車のボディがあり地面からの反射の
> 影響を受けにくいからかもしれません。

なるべく低い位置のほうが
地面による反射波の影響が少ないというのはよくわかりません。
電波なので、反射の影響も距離の2乗に反比例するはずです。
単純に、車やバイクでGPSロガーを持ったときに
設置される高さでよい結果が出るように調整してあるのだと思います。
ダッシュボードや、バイクのハンドル程度の高さで、
機種によって違う値になっているでしょう。
個人的には腰ぐらいの高さが安定しますが、
操作しにくいのであまりその高さで取ることはありません。

> 鉄則3 GPSでデータを取るときは、立ち止まって数秒まってから取れ!
数秒ではStaticNavigationが働く機種では逆効果なのは
Kawaharaさんのおっしゃる通りです。
そういった機種では数十秒静止してはじめて効果が出ます。
しかしそれよりも立ち止まらないルートを考えてから歩いた方が
はるかに良い結果を得られます。

なるべく長い直線を急ぎ足であるくようにし、
曲がるときには数十秒静止を繰り返すときれいに採れますが
これをしているとPOIの収集は全くできません。
実際やってみるとわかりますが
時速5kmで直線に歩きながらきょろきょろすると
すぐ人や物にあたってしまいます。
歩くにしては結構な速度ですので。。

そんなわけで、なるべく自転車で道路を細かく取って
POIはあとでゆっくり収集がおすすめです。

あ、あと
>・GPS ログ取りは午前中が良い.
→経験則ですが,午前中は DGPS 信号が割りと良く受信できます.
→一番受信できないのは,これも経験則ですが17時〜18時あたりで,私は夕方はあまりログを取りません.

電離層による電波の遅延が昼と夜で違うからですね。
晴れていれば、GPS衛星だけ見ると夜の方が精度はいいはずです。
ただし、夜は温度が下がる分電波が湿度の影響を受けますので
結果として温度がやや上がった朝がいいということになるのだと考えています。
GPSではありませんがその辺も補正でなんとかする技術も最近はあるようです。
http://www2.nict.go.jp/w/w114/stsi/people/sekido/RISEProc99.pdf (PDF)
電離層遅延でググるといろいろでてきます。
対流圏ダクト現象とかわくわくしますね。
...無線も全くの素人なのでこれ以上はわかりません。

Mage Whopper
magewhopper @ gmail.com




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