[OSM-ja] 町名のplaceタグ

Ryosuke Amano r-amano @ dp.u-netsurf.ne.jp
2021年 8月 9日 (月) 10:07:57 UTC


横浜のあまのです。

個人的には、gyotoku810の2案を支持します。
すなわち、

 ---
 (A)公的に認められているが法務局の登記でしか使われない名称:neighbourhood
 (B)住所表記に使われる名称:quarter
 (C)登記や住所表記に使われているわけではないが、地元の人は使っている通称地名:hamlet
 ---

です。具体的には
(A)は大字単位での地番付番地区での小字
(→住所記載の際に小字を書かなくても住所を特定できるので、小字表記を省略できる)
(B)は大字名、または、小字単位での地番付番地区における「大字+小字」
(C)は登記関係書類に載らない、通称地名

…になります。

例として、東京都町田市や稲城市の周辺では、字〇〇号(〇〇は数字)という地区があります。
いずれも明治の地租改正の際に、大小様々な小名や通称地名が集約されて、新字毎ナンバリングされたもののいつしか新字名が、何処かへ行ってしまい、「〇〇号」だけが残った地区です。

例1
(B)住所表示:上小山田町(町田市)
(A)登記でしか使われない名称:字〇〇号
(C)通称地名:トバ谷戸
https://www.stepon.co.jp/tochi/chikadoukou/13/209_kijun/0_43/(登記地名例)
https://gurutabi.gnavi.co.jp/i/i_1001592/(通称地名)
*このWebページで表現される「田中谷戸、善治谷谷戸、トバ谷戸等」は全て通称地名で登記関係の文書には現れてきません)

例2
(B)住所表示:坂浜(稲城市)
(A)登記でしか使われない名称:字33号
(C)通称地名:上谷戸(かさやと)

*地理院地図にも、上谷戸は記載があります。
また「宮ノ台」「天神台」「鶴巻」「於部屋(おへや)」も全て大字坂浜の
小名(地租改正集約以前の小字)か通称地名です。
https://maps.gsi.go.jp/#16/35.625496/139.480875/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

*かくいう、稲城市も近年随分と区画整理やら地番整理やらに取り組んできているようです。
https://www.city.inagi.tokyo.jp/shisei/machi_zukuri/juushoseiri/juusyoseiri_sakahama.html(坂浜地区の住所整理:稲城市)

いいださんの佐原の例ではありませんが、こうした多摩丘陵内の山村も旧村で1大字が多いため範囲が非常に広く、特定の場所を言い表すのに登記上の字名ではどこだか判らないため、古くから使われている小名や通称地名が生き残っている、といった状況です。

muraotoさんへ
> >すべての町名地名が
> neighbourhoodに収録されてしまうと、これらの地名はhamletに収録せざるを得ず、それはたぶんに、多くの間違いと論争を引き起こすのではないか、と考えています。
> どのような間違いや論争が引き起こされる可能性があるのか、事例を挙げていただけませんでしょうか? 事例が思いつきませんでした。

上記の例でいうところの、(A)と(C)とをhamletに入れてしまう事になり、双方の区別がつかなくなります。多くの間違いと論争を引き起こすでしょう。
それはそれで大問題です。

>これまで広く使用されていたJapan taggingを大幅に変更することになります。日本のplaceタグの中ではneighbourhoodが最も多く使われています。

もちろんその大変さと危険性があることは承知しています。
しかし、将来にわたって不確実性と議論の種を残しておくよりは、今回の一件でいっそ全体を見直した方が禍根を残さなくて済むのではないでしょうか?

あまの
Ryo-a

tomoya muramoto <muramototomoya @ gmail.com> wrote:

> 私の考えを述べます。
> ---
> (A)公的に認められているが法務局の登記でしか使われない名称:hamlet
> (B)住所表記に使われる名称:quarter or neighbourhood
> (C)登記や住所表記に使われているわけではないが、地元の人は使っている通称地名:hamlet
> ---
> 
> (A)にhamlet以外のタグを割り当てるのも良いと思いますが、今のところ私には良いアイディアがありません。
> 
> (B)をquarterとneighbourhoodのどちらにするかは、私としてはどちらでも構わないと思います。分割しないのであれば、neighbourhoodのほうが良いかな?とは思います。(地物の粒度から判断)
> gyotoku810さんの案では3bが近いかなと思います(すみません、gyotoku810さんの案で3aと3bの違いをまだ十分咀嚼できていません)
> 
> > 郵便住所のなかに含まれるかどうかは addr:* タグでの取り扱いになります
> 私はここは少し疑問を持っています。OSMデータが整備されていけば、最終的にはquarter/neighbourhoodはboundary=administrativeで階層的に表現され、個別地物のaddr:*タグは不要になる方向だと思っています。
> 
> >まず、別スレッドで、 place=hamlet を、普段使わない地籍ベースの小字に割り当てる、という議論をしました。
> ちなみに、別スレッドでは、私は(C)を念頭にコメントいたしました。
> 
> >単独町名がquarterに入っていれば、「まぁ、この小字は省略されるかもしれんけど、とりえあず公的に使われてるならneighbourhoodにいれとけばいいんじゃん?」という逃げを打って、とりあえずの編集を行うことが可能になります。
> これには反対します。登記に使われるが住所には使われない名称をneighbourhoodに入れると、これまで広く使用されていたJapan
> taggingを大幅に変更することになります。日本のplaceタグの中ではneighbourhoodが最も多く使われています。neighbourhoodを登記にしか使われない用途に変更するのは、危険性が非常に大きいと思います。
> 
> >すべての町名地名が
> neighbourhoodに収録されてしまうと、これらの地名はhamletに収録せざるを得ず、それはたぶんに、多くの間違いと論争を引き起こすのではないか、と考えています。
> どのような間違いや論争が引き起こされる可能性があるのか、事例を挙げていただけませんでしょうか? 事例が思いつきませんでした。
> 
> >複数のN丁目をまとめるboundary
> 「複数のN丁目をまとめるboundary」があってもよいとは思いますが、これまでの議論を考えると、boundary=administrativeではないと思います。
> 
> >おっとり刀
> 「おっとり刀」警察だ! :-)
> 
> muramoto




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