[OSM-ja] 町名のplaceタグ

Satoshi IIDA nyampire @ gmail.com
2021年 7月 28日 (水) 07:14:21 UTC


いいだです。

> gyotoku810さん
たぶん、1のほうは理解できた、気がします。
1つの市区町村のなかで、その中に含まれる地名に階層は存在しない、なので、例えば、

* 千葉県 船橋市 南本町 (ISJでの扱いは「大字/町名」, quarter)
* 千葉県 船橋市 南三咲一丁目 (ISJでの扱いは「小字」, neighbourhood)

は、同列に存在する行政区であり、それにも関わらず
片方は quarter、片方は neighbourhoodを割り振っているのはおかしい、ということですね。

参考: 船橋市の町名一覧
https://www.city.funabashi.lg.jp/machi/juutaku/002/p004294_d/fil/choumeiichiran.pdf

たしかに、一理あります。
(では、なんでISJのなかで、大字と小字として分かれてるんだろう?という疑問はありますが、単純にISJが間違い?)

>
現状においても、(少なくともISJインポートにおいては)複数の「○○△丁目」(neighbourhood)をまとめる「○○」(quarter)は存在しないように見受けられます。
これは単純に、ポリゴンデータが存在しないので、階層を作れないのが原因です。
インポートの作業手順outlineの、ここに少し詳しく書いています。

https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:MLIT_ISJ/import2019_outline#.E4.BD.9C.E6.A5.AD.E6.89.8B.E9.A0.86.E4.B8.8A.E3.81.AE.E8.AA.B2.E9.A1.8C

丁目のポリゴンが存在する地域であれば、リレーションでsubareaを指定することで階層構造をつくれるのですが、
ISJはあくまでもまだポイントデータなので、うまいことリレーションを作れないのです。
なので、ISJインポート時には、「○○△丁目を分割しない」で作業をしています。


そして、2のほうは、すみません、まだ理解できている気がしません、、、
どうにも、現状に対して「○○△丁目を分割しないで neighbourhoodとする」というルールを加えるとすれば、あとは現状維持に思えます。。。

どちらにしろ、gyotoku810さんの提案は「○○△丁目は、表記/階層として分割せずに
neighbourhoodとするか?」という点で合意が必要なので、
そこが合意できるかどうか、が重要で、おっしゃるとおり、広く意見を伺いたいですね。

個人的には、「南三咲一丁目」を「南三咲1」と表記したいというニーズに答えるタグ割当ができれば、
分割しないでもいいんじゃいかしら、という気はしています。(要精査)


なお、○○△丁目表記を表記分割しない、とすると、あとは例にあるこのあたりを分割するかどうか決めれば、だいたいすっきりしそうです。
今治市 伯方町木浦 甲
能美市 寺井町 た


> あまのさん
はい、現状の構造作成としてはご指摘のとおりです。
より正確には、過去、ちょうど以前OSMの階層構造をつくったあとくらいに、
共通語彙基盤(経産省/IPA)でも住所構造をつくる、という話があり、
OSMでの階層構造を説明した経緯があります。

内閣官房(政府CIO補佐官、たぶんもうちょっとでデジタル庁)のベースレジストリは共通語彙基盤の流れも受けているので、
自然と「○○△丁目表記は分割する」という流れになっているのだと思います。
なお、ベースレジストリの主担当は2名いらっしゃって、
うち1人はとある企業さんで数年間、ひたすら住所データをクレンジングする業務をされていたことがあり、
住所データのつらみはよくご存知です。
もう1人も、地図系の企業さん所属なので、例外などはよくご存知です。

まだベースレジストリの構造は案の状態なので、変更はある様子、
もしOSM側でアイデア出せることあれば出してあげれば、彼らも助かるのじゃないかと思います。




2021年7月27日(火) 18:24 あまの <r-amano @ dp.u-netsurf.ne.jp>:

> 横浜のあまのです。
>
> 今までの話の流れから、いいださんと、gyotoku810さんの意見が何故噛み合わないのだろうと思っていました。
>
>
> >なお、政府が検討中のベースレジストリでは、音羽二丁目を
>
> 「音羽」「二丁目」の2つに分けた上で、
>
> 「二丁目」に対しては「2」という参照数字を別途のカラムで割り振ることで対応しています。
>
> ↑これで氷解しました。
> いいださん側は、「政府CIOポータル」情報通信技術総合戦略室。これは内閣官房管轄の組織。
>
>
> 一方、gyotoku810さんが問題提起した内容、及び私が例示してきたものは、地方自治法、住居表示法などに基づく市区町村の運用で、これは総務省、法務省が主な管轄(→国交省、農水省も関連する場合あり)。
>
>
> 乱暴な言い方をすると内閣官房の側はデータから物を考えようとする「頭でっかち」で、これまで紆余曲折、地道に対応してきた総務省・法務省側の事情を考慮していないのかな?と思います。
> とはいえ、内閣官房側の意図も判らなくはないので、何とかうまくできないものか、とは思います。
>
> 役所のやることは、全てが正で「誤」というのはないので、どちらも正でぶつかった時の落としどころが難しいですね💦
>
>
>
> On 2021年7月27日 14:58:26 JST, Satoshi IIDA <nyampire @ gmail.com> wrote:
>>
>>
>> いいだです。
>>
>> > gyotoku810さん
>> うーん、いただいている例をまだ読みきれず、いささか混乱しています。
>> もう少し読み込んで、考えてみます。
>>
>> > Takesi.Sさん
>> 既に gyotoku810さんが指摘されていますが、
>> OSMにおける住所データは、
>> 10段階(国によっては11段階)に分けられたadmin_levelに沿って、
>> 住所を階層化して格納されます。
>> これはどの国でも変わらず、どのadmin_levelにどのタグを割り当てるかは、
>> 各地のコミュニティで議論して確定させます。
>>
>> https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Tag:boundary%3Dadministrative#admin_level.3D.2A_Country_specific_values
>>
>> 日本では(何度か挙げていますが)以下のような階層を作っています。
>>
>> https://docs.google.com/spreadsheets/d/1eAE72mjCLoJVGZo5qRhCYK22UxVQ8bpbQSU9ZLHq40o/edit#gid=0
>>
>> このなかで、日本における番と号はそれぞれ、以下のタグを割り振っています。
>> 番 = addr:block_number
>> 号 = addr:housenumber
>>
>> ここの記載は、基本的に算用数字で記入するようにしています。
>> 例えば、講談社の住所は「東京都文京区音羽二丁目12−21」ですが、
>>
>> addr:block_number = 12
>> addr:housenumber = 21
>>
>> のように記入します。
>> ハイフンでつなぐ表記にするかどうかは、その住所を使うときの記法の問題なので、
>> 分割してデータベースとして格納する際には考慮しません。
>>
>> gyotoku810さんが意見募集されている、町名と丁目を分けるかどうか、というのは、
>> 「音羽二丁目」の部分を「音羽」「二丁目」というように2つの階層に分けるか、
>> それとも「音羽二丁目」として1つの階層にするか、という議論になります。
>>
>> なお、政府が検討中のベースレジストリでは、音羽二丁目を
>> 「音羽」「二丁目」の2つに分けた上で、
>> 「二丁目」に対しては「2」という参照数字を別途のカラムで割り振ることで対応しています。
>> 算用数字で表記したい、というニーズもあるかとは思いますので、
>> もしかしたらOSMでも、そういうデータ入力方法のほうがよいのかもしれません。
>> 逆に、そうした数字と漢数字の変換はルールがわかるものなので、
>> ツールを利用者側で作るべき、という考え方もできます。
>>
>> OpenStreetMapとしては、データベースから出力する際にどんな表記にするか利用者が選べるように、
>> そして利用者が使いやすいかたちで、正確な情報を使えるようにするのが大事かな、と思っています。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> 2021年7月27日(火) 12:45 あまの <r-amano @ dp.u-netsurf.ne.jp>:
>>
>>> 横浜のあまのです。
>>>
>>> Takesi.Sさん
>>> >ローカルな日本の法律に基づいた、自治体向けのルールにすぎません。
>>>
>>> ↑これはいささか乱暴な見解ではないでしょうか?
>>> 日本は法治国家ですから、様々な手続きは法令(さらに施行規則などありますが)に基づいて行われます。
>>>
>>> ましてや自治体向けのルールでもありません。日本国民全員が関わるものです。
>>>
>>> 省令や施行規則、通達、判例などは、法を施行する際に、具体的にどうやって施行したらよいか?施行するにあたって不明点や問題点が出たがどうしようか?といった指針を示したものです。
>>> 全ては公文書になるので、全てが正の世界ですから、いちいちお伺いとその回答を残し、それが後の規範として動いていくのです。
>>>
>>>
>>> 一方で日本郵便の方は法令に基づかない完全な「私」の世界です。郵便配達をする上で利用者に書いて貰う住所は、配達先がわかる範囲で省略して構いません、というだけで、いわば日本郵便側の閉じた世界でのお話です。
>>>
>>> こうした規模も背景も全く違うものを、同列に論じようとするところに無理があるのでは?と感じます。
>>>
>>> On 2021年7月27日 8:34:13 JST, "Takeshi.S" <t_sannoji01 @ yahoo.co.jp> wrote:
>>>>
>>>> Takesi.Sです。
>>>>
>>>> >自治体職員研修の専門機関「源法律研修所」
>>>>
>>>> >2019.07.13 10:59
>>>>
>>>> >町字、番地、住居表示
>>>>
>>>> >https://minamoto-kubosensei.amebaownd.com/posts/6596503/
>>>>
>>>>
>>>>
>>>> 拝見しました。
>>>>
>>>> でもこれらは、ローカルな日本の法律に基づいた、自治体向けのルールにすぎません。
>>>>
>>>> ここの最後に記載してある、
>>>>
>>>> > ちなみに、実際に郵便物を配達する日本郵便のHP
>>>> によると、縦書きであろうが横書きであろうが、「丁目」・「番」・「号」を省略して、アラビア数字とハイフンを用いることを推奨している。
>>>>
>>>> これが最もシンプルで実用になる表記と管理の仕方だと思います。
>>>>
>>>> OSMは何のために作られるのか?住所記載を日本ローカルの法律に則って記載することが目的でしょうか?
>>>>
>>>> 私は違うと思います。
>>>>
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